この記事のポイント
- Amazonせどりの商品選定で確認すべき項目が分かる
- 販売数やBSRから商品の需要を確認する考え方が分かる
- 競合セラーや価格推移を含めて商品を判断できる
- 利益額・利益率だけで商品を選ぶリスクが分かる
- 出品可否や再仕入れまで含めた仕入れ判断ができる
Amazonせどりの商品選定では、「Amazonで売れている商品」や「仕入れ価格と販売価格に差がある商品」を見つけるだけでは十分ではありません。
販売数が多くても競合セラーが多ければ、自分の商品が思うように売れない可能性があります。反対に、利益率が高く見えても需要が少なければ、在庫を長期間抱えることがあります。
そのため、仕入れ候補は需要・競合・価格・利益・Buy Box(カート)・出品可否・再仕入れなど複数の条件から判断することが重要です。
この記事では、Amazonせどりで売れる商品を探すときに、どの数字をどの順番で確認すればよいのか、商品選定の基本的な考え方を解説します。
Amazonせどりの商品選定で重要な7つのポイント
Amazonせどりで商品を選ぶときは、一つの数字だけで判断するのではなく、複数の条件を組み合わせます。
| 確認項目 | 確認すること | 判断したいこと |
|---|---|---|
| 需要 | 販売数・BSRなど | 実際に売れる商品か |
| 販売トレンド | 過去の販売数・BSR推移 | 需要が継続しているか |
| 競合 | 出品者・競合商品の状況 | 自分が販売できる余地があるか |
| 価格 | 現在価格・過去の価格推移 | 想定価格で販売できそうか |
| Buy Box | カート獲得状況や販売条件 | 販売機会を得られそうか |
| 利益 | 仕入れ価格・手数料・送料など | 売れたときに利益が残るか |
| 出品可否 | 出品制限・商品状態など | そもそも販売可能か |
商品選定の基本:
売れる
+ 自分にも販売機会がある
+ 利益が残る
+ 適切に出品できる
という条件を満たす商品を探します。
1.販売需要を確認する
最初に確認したいのは、その商品にAmazon上で需要があるかどうかです。
仕入れ価格と販売価格の差が大きくても、商品が売れなければ利益は確定しません。Amazonせどりでは「いくらで売れるか」と同時に、「どの程度売れているか」を確認します。
販売数を見る
販売数は、一定期間にどの程度商品が売れているかを把握するための重要な指標です。
例えば月間販売数が多い商品は需要がある可能性がありますが、その販売数を何人のセラーで競っているのかも確認する必要があります。
BSRも需要確認の参考にする
BSR(Best Sellers Rank/売れ筋ランキング)も、カテゴリー内における商品の販売状況を確認する際の参考になります。
ただし、BSRはカテゴリーによって数字の意味が異なるため、「BSRが○位以内なら必ず仕入れる」と固定的に判断するのではなく、販売数や過去推移など他のデータと組み合わせましょう。
ポイント:「販売数が多い=仕入れる」ではありません。需要を確認した後に、競合・価格・利益まで進んで判断します。
2.一時的な売れ行きではないか確認する
現在の販売数が多い商品でも、その需要が今後も続くとは限りません。
季節性、セール、SNSやメディアでの話題化などによって、一時的に販売数が伸びている可能性があります。
過去の販売数・BSR推移を見る
現在の数字だけでなく、過去の販売数やBSRの変化を確認します。
一定期間にわたって販売されているのか、特定の期間だけ急激に伸びているのかを見ることで、商品の需要をより立体的に判断できます。
現在の需要
+
過去の販売トレンド
+
季節性
を確認して、需要の継続性を考えます。
3.競合セラーを確認する
需要が大きい商品でも、競合セラーが多ければ、自分の商品が販売されるまで時間がかかる可能性があります。
そのため、商品選定では「何個売れているか」だけでなく、その需要を何人のセラーで競っているかも確認します。
販売数と競合をセットで見る
例えば、月間販売数が500個の商品があったとしても、競合が少ないケースと、多数の出品者が同じ商品を販売しているケースでは販売機会が異なります。
単純に「販売数500個だから自分も売れる」と考えず、競合環境を含めて判断しましょう。
競合増加による価格変動にも注意する
仕入れ時点では競合が少なくても、同じ商品に複数の出品者が参入すると、価格競争が起きる場合があります。
特にネット上で広く値下げされている商品は、他のセラーも同じ仕入れ機会を見つけている可能性があります。
4.販売価格と価格推移を確認する
商品選定では、現在のAmazon販売価格だけで利益を判断しないことが重要です。
Amazonの価格は、需要、在庫、競合出品者などによって変化します。仕入れ時に高値で販売されていても、自分が出品する頃には価格が下がっている可能性があります。
過去にどの価格帯で売られていたかを見る
価格推移を確認すると、現在の価格が通常の範囲なのか、一時的に上昇しているのかを判断しやすくなります。
例えば、現在5,000円の商品でも、過去の多くの期間で4,000円前後だった場合、5,000円だけを前提に利益計算するのは慎重に考える必要があります。
利益計算では:
現在価格だけでなく、「価格が下がった場合でも利益が残るか」を確認しておくことが重要です。
5.Buy Box(カート)の状況を確認する
Amazonで複数の出品者が同一商品を販売する場合、商品が売れているという情報だけでなく、自分が販売機会を得られる可能性も考える必要があります。
その際に確認したい要素の一つがBuy Box(カート)です。
最安値だけで販売機会は決まらない
Buy Boxの獲得は、単純に販売価格だけで決まるものではありません。配送条件や在庫状況、出品者のパフォーマンスなど複数の要素が関係します。
そのため、「現在の最安値より1円安くすれば売れる」という前提で仕入れ判断をしないようにしましょう。
Amazon自身が販売しているかも確認する
商品によってはAmazon自身が販売者として出品している場合があります。
Amazonやほかの競合セラーがどのような価格・配送条件で販売しているのかを確認し、自分が参入した場合の販売条件を考えることが重要です。
6.利益額・利益率を確認する
需要、競合、価格を確認したら、実際に商品を仕入れた場合にどれくらい利益が残るか計算します。
利益の基本的な考え方:
Amazonでの売上 - 商品原価 - 仕入れ・納品にかかる費用 - Amazon販売手数料 - FBAを利用する場合のFBA関連費用 - その他必要なコスト = 利益
利益額だけでなく利益率も見る
1商品あたりの利益額が大きくても、仕入れに必要な資金が非常に大きければ、資金効率が高いとは限りません。
反対に、利益額が小さくても仕入れ価格が低く、短期間で販売できる商品であれば、別の評価になる場合があります。
そのため、商品同士を比較するときは利益額だけでなく、利益率や仕入れ資金、販売速度なども確認しましょう。
複数の販売価格で利益を試算する
現在価格だけでなく、価格が下落した場合も試算します。
例えば「現在価格」「過去によく見られた価格」「さらに値下がりした場合」の複数パターンで利益を計算すると、価格変動に対する余裕を確認しやすくなります。
7.出品可否・商品リスクを確認する
商品データが良く、十分な利益が期待できても、自分のAmazonアカウントで出品できなければ仕入れ候補にはできません。
仕入れ前には、対象商品の出品可否や商品状態などを確認しましょう。
- 自分のアカウントで出品できるか
- 出品許可が必要ではないか
- 商品・ブランド・カテゴリーに制限がないか
- 適切なコンディションで出品できるか
- 仕入れ先・購入記録を管理できるか
- 商品とAmazonのASINが正しく一致しているか
Amazonせどりの出品制限、真贋、請求書、知的財産権などについては、 Amazonせどりの規約と注意点 で詳しく解説しています。
再仕入れできる商品か確認する
Amazonせどりの商品選定では、「今回利益が出るか」だけでなく、同じ商品を再仕入れできるかという視点もあります。
一度限りの在庫処分商品でも利益を得られる可能性はありますが、継続的に販売したい場合は、仕入れ先の在庫や価格が安定しているかを確認する必要があります。
一回限りの商品と継続商品を分けて管理する
| タイプ | 特徴 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| スポット仕入れ | セール・処分など一時的な仕入れ機会 | 今ある在庫を売り切れるか |
| 継続仕入れ | 一定条件で再仕入れできる商品 | 需要・価格・仕入れ条件が継続するか |
継続仕入れを前提とする場合は、仕入れ価格が通常価格へ戻った場合にも利益が出るのか確認しておきましょう。
Amazonせどりで「仕入れる・見送る」をどう判断する?
商品選定の最後は、確認したデータを一つの判断にまとめます。
次のような順番で確認すると、価格差だけに引っ張られにくくなります。
STEP1 需要
実際に売れているか
↓
STEP2 競合
自分にも販売機会がありそうか
↓
STEP3 価格
価格は安定しているか
↓
STEP4 利益
必要なコストを引いても利益が残るか
↓
STEP5 出品可否
自分のアカウントで適切に販売できるか
↓
STEP6 再仕入れ・数量
何個仕入れるか、継続できるか
すべての商品に同じ基準を当てはめない
高単価商品と低単価商品、季節商品と通年商品では、適切な利益率や在庫期間などが異なります。
そのため、「月間販売数○個以上」「利益率○%以上なら必ず仕入れる」と一つの数字だけで機械的に決めるのではなく、商品特性や自分の資金状況に合わせて判断基準を設定しましょう。
SellerSpriteでAmazonせどりの商品候補を探す方法
Amazonには膨大な商品があるため、一つずつ商品ページを開いて売れる商品を探すと多くの時間がかかります。
セラースプライトの 商品リサーチ では、カテゴリーを指定し、販売数や販売数成長率、価格帯、評価数、出品時期など複数の条件から商品を絞り込むことができます。
STEP1:自分の仕入れ条件で候補を絞る
最初から特定の商品名を検索するだけでなく、自分が扱いたいカテゴリーや価格帯、販売需要などの条件から候補商品を探します。
例えば、一定の販売数があり、自分の仕入れ予算に合う価格帯の商品を抽出したうえで、候補を一つずつ詳しく確認する方法があります。
STEP2:販売数・BSR・価格の推移を見る
候補商品を見つけたら、現在の数字だけでなく過去の販売数、BSR、価格などの推移も確認します。
これにより、現在の販売数が一時的に増えているのか、一定期間にわたって需要があるのか、価格が安定しているのかを判断しやすくなります。
STEP3:Amazonページ上でも候補を確認する
SellerSpriteのブラウザ拡張機能では、Amazonの検索結果ページや商品ページなどから商品データをまとめて確認できます。
商品を探す段階ではWeb版で広く候補を絞り、具体的なASINを確認する段階ではAmazonページ上で詳細データを見るなど、リサーチ段階に応じて使い分けると効率的です。
Amazonせどりの商品選定で避けたい失敗
販売数だけで商品を選ぶ
販売数が多くても競合が多ければ、自分の商品が同じペースで売れるとは限りません。需要と競合をセットで確認しましょう。
利益率だけで商品を選ぶ
利益率が高くても販売速度が遅ければ、在庫資金が長期間固定される可能性があります。利益率だけでなく需要や在庫期間も確認します。
現在価格だけで利益を計算する
一時的に価格が上昇している商品を高値のまま販売できる前提で仕入れると、価格が通常水準へ戻ったときに利益が減る可能性があります。
競合セラーを確認しない
商品全体の販売数だけでは、自分がどの程度販売できるか判断できません。出品者数や販売条件も確認しましょう。
出品可否を最後まで確認しない
商品データや利益条件が良くても、出品できなければ販売できません。仕入れ前に自分のアカウントで出品可否を確認します。
売れる商品を一度に大量仕入れする
過去に売れている商品でも、将来の販売数や価格が保証されるわけではありません。特に初めて扱う商品では、需要や競合を踏まえて仕入れ数量を調整しましょう。
Amazonせどりの商品選定に関するよくある質問
Amazonせどりで売れる商品はどう探しますか?
販売数やBSRなどから需要を確認し、競合出品者、価格推移、利益、出品可否などを組み合わせて商品を絞ります。「現在売れている」という一つの条件だけで仕入れを決めないことが重要です。
せどりの商品選定では販売数と利益率のどちらが重要ですか?
どちらか一方だけで判断するものではありません。販売数が多くても利益が残らなければ収益につながらず、利益率が高くても売れなければ在庫が残ります。需要と収益性を組み合わせて確認します。
BSRが何位なら仕入れてよいですか?
カテゴリーや商品によって販売状況が異なるため、一律に「○位以内なら仕入れる」とは判断できません。BSRだけでなく、販売数や過去推移、競合状況なども確認してください。
AmazonせどりではBuy Boxも確認したほうがよいですか?
複数の出品者が同一商品を販売している場合は確認したい要素の一つです。商品の販売数だけでなく、競合の価格や配送条件なども確認し、自分が販売機会を得られそうか考えます。
利益が出る商品なら大量に仕入れてもよいですか?
利益が出ることだけで仕入れ数量を決めるのは適切ではありません。販売需要、競合、価格変動、在庫期間、再仕入れの可能性などを確認して数量を決めましょう。
商品リサーチツールだけで仕入れを決められますか?
ツールは商品候補の発見や需要・価格・競合などの確認を効率化できますが、最終的な仕入れ判断では、実際の仕入れ価格、商品状態、自分のアカウントでの出品可否なども確認する必要があります。
まとめ
Amazonせどりの商品選定では、「売れている」「価格差がある」という一つの条件だけで商品を選ぶのではなく、需要・販売トレンド・競合・価格・Buy Box・利益・出品可否などを総合的に確認することが重要です。
さらに、継続販売を考える場合は再仕入れのしやすさも確認します。現在の数字だけでなく過去の販売数や価格推移を見ることで、一時的な売れ行きや価格上昇に左右されにくい仕入れ判断ができます。
Amazonせどり全体のリサーチ・仕入れ・利益検証の流れについては、 Amazonせどり・転売完全ガイド もあわせて確認してください。